オカヤドカリの脱皮の頻度と期間、砂に潜って出てこなくても待つべき期間の嘘


オカヤドカリは脱皮の際はしばらく砂の中に潜ったきりになるので、死んだのかと心配になります。「最近見かけない」「何日も動いた形跡がない」と思ったら脱皮かもしれません。
でも、うっかり触ってストレスをかけると、脱皮に失敗する事があるようです。(脱皮不全)
脱皮で砂に潜っている期間は4か月以上のことも
オカヤドカリは小さいうちほど脱皮に要する時間は短く、頻繫に脱皮をし、大きな個体ほど脱皮に要する時間が長く、頻度は少なくなるという情報が多く見られますが、個人的な感想としてはちょっと怪しいと思っています。
こちらの飼育環境では、脱皮のために潜って砂の中から出てこない期間は、大きさに関係なく長い場合が多々あります。 また、脱皮の頻度も大きさにそれほど比例しないのではないかと思う事も良くあります。
Sサイズとして売られている小型のオカヤドカリでも1か月以上出てこなかった事もありますし、中程度以上のサイズでは、大きさに関係なく1か月~4か月以上潜りっぱなしの事もありましたので5か月程度は黙って待つことをお勧めします。
最も脱皮が終わっても、そのまま潜って、脱皮をした際に脱け殻を食べているのは間違いないようですので、脱皮が終わってから脱け殻を食べたりしている期間も含めて何か月も潜りっぱなしという事のようです。
脱皮の回数も、かなり大きくなったオカヤドカリでも年に数回脱皮をし、1年の大半が砂の中、という事もありましたので、そういう事もあると思っていたほうがよさそうです。
たまたまかもしれませんが、脱皮不全を起こした場合には、次の脱皮までの期間はかなり短かったという事もありました。
オカヤドカリは砂の上で脱皮をすることもある
通常は砂に潜って脱皮しますが、大きめの砂で飼育している期間に、砂に潜らず水槽の隅でじっとしている状態で脱皮を繰り返したこともありますので、何日も動かなくても基本的には触らないようにしたほうがよさそうです。
実際の飼育中に、砂の上で脱皮を繰り返していたオカヤドカリが脱皮不全を起こしたことが2度あります。2度とも触るなと言っているのに、オカヤドカリを持ち上げてしまう人がいたのが原因の一つではないかと考えています。
脱皮不全を起こさせないために

脱皮に失敗すると命にかかわるので、動かない日が続き、生きているかいくら不安になっても、絶対に持ち上げたりしないで下さい。
脱皮に失敗すると死んでしまったり、ハサミや脚が普通とは違う形になったりして、普通に動けない状態になったりすることもあります。
脱皮不全を起こしても死ななかった場合は、次回の脱皮で元通りになりますが、まともに動けない状態で餌もうまく食べられないような状態になったりすれば、そのまま弱って死んでしまったりすることもあると思います。
また、脱皮した殻を見つけた場合、取り出したくなるかもしれませんが、そのままにしておけば食べるので、取り出さずに入れておくことをおすすめします。
エサも殻を作るのに必要な栄養を取れるように、川エビやザリガニのエサ、ヤドカリのエサなどを与えておくほうが良いと思います。