熱帯魚水槽で勝手に増える貝(スネール)の駆除と対策
苔の対策などで水槽内に貝を入れる場合、淡水では増えないカノコ貝などを入れると良いと言うことを苔対策のページに書きましたが、淡水でもどんどん増える巻貝(スネール)が意図せずに水草などに混ざって水槽内に入ってしまう場合があります。
この場合も目立たない程度の数ならいいのですが、増えだすとものすごい勢いで増えるので、貝が増えすぎて底砂が隠れるほどの状態になったり、見た目に問題がでて困る場合があり、当然対策が必要になります。
数が少なければ、手で取り出す、つぶして魚の餌にするなどの方法で駆除すれば対処できます。
その他にとった対策を紹介します。
貝を食べる生物を導入する
貝を食べる生物はたくさんいますが、熱帯魚水槽に入れるには、他の魚や水草に悪影響を与えにくいものをえらばなければいけないので、キーラ―スネールと貝を食べる魚などをいくつか試してみました。
キラースネール
実際に捕食しているところです。
それほど積極的にとは思えませんが、見つければ食べるので、入れておけば効果はあります。
このキラースネールも淡水で繁殖しますが、増える速度はとても遅く、大きめの貝は襲わないので、苔対策にキラースネールよりも大きめのカノコ貝などを入れていても問題はおきていません。
キラースネールは中身が飛び出して死んだように見えることがしばしばありますが、そのまま放置しておけばいつの間にか何事もなかったかのように移動を始めますのであわてて捨てたりしないように気を付けましょう。
スカーレットジェム
とても小さな魚で稚貝を食べるという情報を信じて導入しましたが問題発生。
画像のスカーレットジェムは1センチ程度の魚であまり泳ぎ回る魚ではないので油断してグッピーの稚魚と一緒にしておいたらいたら30分ほどの間にグッピーの稚魚はかなり食べらてしまいました。
結局稚貝を食べたかは確認できませんでしたのであまり期待はできないと思いますが、成長したら美しい赤い体色になりましたので、鑑賞用には良いと思います。
クラウンローチ
稚貝を食べてくれることと、他のエビや魚を襲わないのでこれはとてもお勧めできます。
ただ、大きくなることがあるので注意が必要です。
詳しくは貝(スネール)の駆除に貝を食べる魚、クラウンローチをおすすめする理由をご覧ください。
テナガエビ
直径1~2センチ程度の貝はテナガエビが飛びついて食べるのを何度も確認していますが、あまり小さな貝は食べませんでした。
注意しなくてはならないのは稚魚やヌマエビも襲うことです。
餌でおびき寄せて駆除する
スネールをまとめて捕まえる方法は、夜、ライトを消す直前に、プラケースなどに熱帯魚の餌を入れ、その上に少し砂をかぶせ、ゆっくりと水をいれ、水槽の底に置いておくと朝には貝がケースの中に集まっているのでごっそりと捕まえることができます。
この方法の欠点は、餌によってこない貝もいることと、魚も餌に寄って来るので、底砂を口に含んで餌を探す魚や、砂に潜ってかき回す貝の場合は使いにくいことです。
ライトを消した後に魚が寝ている間に行うと良いと思いますが、底砂を口に含む魚がいる場合は難しいかもしれません。