オカヤドカリの飼育容器のレイアウト


オカヤドカリ水槽のレイアウトは崩されやすい
オカヤドカリ水槽のレイアウトについてもいろいろなことが言われていますが、とにかく思い通りにいかないことがありました。
特に、オカヤドカリが小型のうちはいいのですが、大きなオカヤドカリがいる場合はもうレイアウトなんて保てないくらいにいろいろとかき回します。
よほどしっかりつくらなければ崩されることがあるのは当然と考えて、ある程度はオカヤドカリ任せという気持ちで考えていいと思います。
オカヤドカリに脱走されないレイアウトを考える
オカヤドカリの大きさにかかわらず、一つだけ忘れてはいけないのは、レイアウトをどう崩されても脱走できないようにする事です。
蓋をしっかりして、上に重りを載せておけば脱走は防げるはずですが、「毎回しっかり蓋をして重りを載せる」という作業をうっかり忘れることもあるかもしれません。
複数のオカヤドカリを入れた場合はオカヤドカリの上にオカヤドカリが乗って脱走を試みることもありますので、オカヤドカリに何をされても脱走できないかをよく考えて設置することが大事です。
餌場と水場と隠れ場所の確保
通常の飼育ができる環境を整えるという事に関して言えば、流木や落ち葉など、何か隠れる場所になるものを入れておく程度で、専用のレイアウト商品にお金をかける必要はあまりないでしょう。
通常の飼育であれば、脱走の他にレイアウトで気を付けることはオカヤドカリがしっかり潜れる量の床材(砂など)を入れることと、餌場と水場の確保くらいでしょう。
オカヤドカリの大きさによって変わる餌場と水場の確保
餌と水はなるべくオカヤドカリに掘り返されず、埋められない所に置くようにしなければ、後で残った餌や、水を入れる容器を、砂を掘り返して探す手間が必要になってしまいます。

オカヤドカリが小さいうちは飼育容器の角に、適当な大きさの浅めの器を置き、餌をのせておくだけで、あまり面倒なことは起きないと思います。

オカヤドカリが大きくなり、器を埋められたりすることが多くなってきたら、オカヤドカりが潜る気にならない程度の大きさのサンゴ石などを敷いた上に水入れや餌を置く方法でも対処可能でした。
オカヤドカリがさらに大きくなり、なんでもひっくり返すようになってきたら…

飼育容器の角などに、砂を入れず、周りを石などで囲ったスペースを作り、そこに餌や水れを入れて対処しています。

この石も動かされますが、さすがに一気に遠くまで運ぶ事はありませんし、すべてを砂で埋められても、飼育容器の角の一番底ですから、餌を片付けるのも、水を入れる容器を探すのも楽になると思います。
オカヤドカリの飼育容器内に植物は必要?
良く、オカヤドカリの水槽に、植物、特にカジュマルやアダンを入れると良いという情報を目にします。
実際に入れてみると、カジュマルに登っている姿なども見られて楽しいと言えば楽しいのですが、特に必要はありません。
経験上、オカヤドカリがカジュマルの葉を全部落としてしまう。
アダンの根を切ってしまう。
といった事態になり、入れるのをやめざるを得なくなったことがあります。
どちらも食べることがあるようなので、食料と割り切って入れるのなら良いと思いますが、小さな木などは倒されたりするので、ヤドカリの大きさに合わせて倒されない大きな株を入れるなどの配慮は必要になります。